ファンタスマ:ケイト・ロードの標本室

12月 4, 2010

東京大学総合研究博物館小石川分館で開催されている、『ファンタスマ:ケイト・ロードの標本室』に行ってきました。

今回の展示は、国の重要文化財にも指定されている擬洋風木造二階建ての歴史的建築物である小石川分館全体を使ったインスタレーション。

東京大学に蓄積された歴史的な学術標本と、ケイト・ロードのフェイクファーやアクリル樹脂で作られた色鮮やかな作品が一緒に並べられた室内はなんとも不思議な空間。

美術館やギャラリーとは違って、既に独特の空気を持っている場所に作品を展示することでケイト・ロードの作る架空の生物たちに様々なストーリーが感じられました。また、リアルな学術標本たちの静かな力強さがその空間に奇妙な説得力を持たせており、知らない世界に迷い込んだようなおもしろい体験ができました。